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QUOTIDIEN - Table

レストランやカフェのギャルソンについて教えます

「Garçon:ギャルソン」という響きは、日本人女性にとっては一種の魔力があるのかな?
フランスのレストランやカフェに行けば、背筋をピンと張ったイケメン男性、あるいは渋いおじさまが優しく給仕をしてくれるというイメージを持たれてるようだ。
しかし、果たしてその実態は?
以下はフランス人女性からのレクチャーである。まずはギャルソンにはどんなタイプがいるのか、ロールさん(36)に聞いてみた。



1) ギャルソン三者三様

パリのレストラン、ブラッスリー、バーやカフェには、いろんなタイプのギャルソンがいる。好みのタイプはどれかな?

─ トラディショナルかつ本物のプロフェッショナル
白のワイシャツ、黒のベストとズボン、ベルトには小銭入れのポシェット。きちんとした振る舞い、ただし親切とは限らず。プロ中のプロ。

─ やや“ボボ風”のレストランでは、もう少しカジュアル
(BOBO:ボボ/ブルジョア・ボヘミアンの略。パリで流行中の言葉)←(※)
仕事はちゃんとこなす、やはりプロ。だけど服装はカジュアルで、むしろオシャレ系。およそ感じのいい人たちで、どちらかというと“普通っぽい”雰囲気(お客さん同様)。

─ 大学生やアルバイト、アマチュアのギャルソンたち
サービス精神はあるけど、緊張感はないかも。オーダーがすっ飛ぶ。
タルタルステーキを注文したのに魚料理、コーヒーが欲しいのにウォッカ、サラダとスパークリング・ウォーターしか頼んでないのに隣の6人テーブルの領収書を持ってくる。
正直、ひどい連中ばかりだけど、親切だから許すようにしてる。
なので、タルタルステーキのことは忘れてあげて、(間違って運ばれた)魚料理ばかり食べるハメになる。

(※)BOBO:ボボ/ブルジョア(お金持ち)になったボヘミアン(自由人)、ボヘミアン風スタイルを好むブルジョアの意味で、20代後半から30代の成功したクリエーター、成功したけど金持ちぶってはいない人たちのことを指す。
編集部注:一部では揶揄されている。

2) ユニークなギャルソンのいるレストラン

パリでは、ほとんど歴史的モニュメントと言えるような老舗ブラッスリーがある。
金持ちの旅行客なら必ず訪れるべき場所だ(ただし、こういった旅行客たちは、上の階に追いやられる。面白いことはすべて1階で起きている)。
また、政治家やジャーナリスト、風刺画家、社交界好きの作家たちなどの出会いの場でもある。
19世紀末創業の「La Brasserie Lipp:ラ・ブラッスリー・リップ」は、こういったタイプの店だ。
オープンするやたちまち、サンジェルマン・デ・プレ界隈に住む上流階級、インテリの人々が集う場所となった。

言うまでもなく、このブラッスリーで働くギャルソンたちは、プロ中のプロ。でもいたずら好き(お茶目?)な面があって、とても好きだ。
まず常連客の顔はもちろん、それぞれの秘密を知っている。その秘密を遠回しに匂わすことはあるけど、絶対に他人には漏らすことはない。
彼らはとても面白くて気が利いてて、客が楽しみたいかどうかすぐ察してくれる。
でも度が過ぎるということはけっしてなく、上品でエレガントなスタイルを保ち続けている。
こういうところが大好き。

La Brasserie Lipp:ラ・ブラッスリー・リップ
151 boulevard Saint-Germain 75006 Paris
サルトルの家の近く、サンジェルマン教会の向かい

3) ギャルソンたちの一般的プロフィール

専門学校には通わず、現場の“叩き上げ”タイプじゃないかと思われる。
どちらかというと年配の人が多く、ほぼ50歳以下のギャルソンは見たことがない。
わりと素朴で、たまにインテリだったり好奇心の強い人もいる。
アンダルシア出身のギャルソンを知ってるけど、もしスペイン語で彼に話しかけたら、おしゃべりは止まらない。

ロール(Laure)

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